北摂つばさ高校「DOLL」観劇レポート
劇全体として、学年の差など関係なしに、それぞれの演技が素晴らしかったです。役になりきり、動きもきちんと覚えて、堂々と演じている姿に圧倒され、その迫力に鳥肌が立つほどでした。そんな皆さんの作り出す劇に知らず知らずのうちに夢中になり、110分という時間がとても短く感じられました。
また、ストップモーションの完成度や、それぞれの場面によって空気がまるっきり違うものへと変化するところは、しっかり練習を積み重ねてこられた賜物だと思います。
ストーリーとしては、とても難しいテーマを扱いつつも、感動させられるものでした。ある一つのグループに属する女子高生達には過去と今があり、そのそれぞれの苦悩が重なって、「死」という一般的には悲しい結末を迎えます。しかしそこには、明るく楽しいグループのまま一生を終えていく女子高生達の姿がありました。この、一見矛盾するようなストーリーを表現する皆さんの姿に感銘を受けました。
本当に素晴らしい作品でした。
皆様の、今後の更なるご活躍を期待しています。
お疲れ様でした。
千里高等学校演劇部一年、西井春菜、東谷歌音