関西大学第一高等学校 『これからの私』を観劇して

7月27日、ウイングフィールドにて、関西大学第一高等学校さんの『これからの私』を観劇させていただきました。

 全体的にコミカルでテンポがよく、話に引き込まれる感じがして、とても楽しいお芝居でした。宿題がなかなかできなくて逃げ出したい気持ちや、心にもないことを作文に書いた時のむずかゆさなど、高校生のリアルな感情に強く共感しました。最後の場面では、生活指導の先生が訪ねてきたらどうなってしまうんだろう、と続きが気になり、余韻の残る展開でした。

 役者の方については、それぞれの個性が際立っていて素敵でした。皆さん滑舌が良く、どれだけ感情が高ぶっていても、何を喋っているのかはっきり分かるのが、本当に凄いと思いました。特に、アシスタント役の方が、怒りをあらわにして突っかかっていくところなどは真に迫っていて、見入ってしまいました。音響を控えめにされていたぶん、台詞に集中することができて、非常に良かったです。

 暗転の間に移動して、役者さんが客席から登場された場面では、とても驚きました!そういう演出を考えたことはなかったので、今後参考にさせていただこうと思いました。

 たったお二人なのに、舞台を大きく使い、早着替えや照明の色の微妙な使い分けでどんどん場面を転換していて、工夫に溢れた舞台でした。きっと本番までにたくさんの話し合いを重ねてこられたのだと思います。私たちの学校も人数が少ないので、お互いに、アイデアと工夫でいいお芝居を作っていけたらと思います。良い刺激をありがとうございました。

大阪府教育センター附属高等学校 (大原 友鴻・比嘉 良銘)