追手門高校さん「オイル」観劇レポート


今年で坂本先生が引退なさり、OG・OBの方が参加されるということで、どのように出演されるのか数日前からとてもわくわくしながら考えていました。

そうして今日トリプルキャストと聞き、現役の方とOG・OBの方が混合して公演なさると知ってまたわくわくが大きくなり、とても楽しみでした。

野田秀樹さんの作品ということもあり、少し難しいのかな?とも思っていたのですがそんなことは無く、ポンポンとテンポよく場面が変わり、ファイルが飛び出してきたり、さつまいもが客席に飛んできたり、飽きることなく観ることができました。

原爆や戦争というテーマは私の年代にとっては体験したことがなく重いと感じることもあるかもしれませんが、富士さんが劇中で「人はいつか忘れてしまう」と言っていた通り人はどんなに悲しく忘れてはならないことも時が経てば記憶は薄れていき忘れてしまいます。
だから改めて原爆や戦争に対する思いを見つめ直し忘れないようにすることが大事だな、と思いました。

ファイルやカサを使ったダイナミックな演出もとても凄かったのですが、私が本当にすごいな、と感じたのは集団演技です。

多くの人数で1人1人様々に大きい声を出したり、ほかの人が話しているときも表情を崩さず、今初めてその出来事が起きたような新鮮な感情による表情がとても素敵でした。
私も見習いたいと思います!

衣装では細かいところまでこだわっていらっしゃって、ヨナレヲセヌヒトさん達の衣装もとても可愛く個人的にすごくお気に入りでした!

あっという間の2時間、本当に観ることができて良かったです。
OG・OBの皆様の良さも、現役の皆様の良さもたくさん感じられる素晴らしい公演でした。

追手門学院高校演劇部の皆様、お疲れさまでした!!

担当・金蘭会高校(片岡 紗江)