東百舌鳥高校「TRIUMPH」観劇レポート

今回は東百舌鳥高校さんのHPF公演「TRIUMPH」を観劇させていただきました。

 
シリアスな場面と面白い場面のメリハリがきちんとしていて、とても楽しく観させてもらいました。
二年生の演技はとても安定していましたし、一年生の演技は一年生と思えないほどパワフルな演技でした。
 
まず、キンソンの曲がとても派手で、すっと舞台に引きつけられました。
照明の使い方がとてもきれいで、特に魔女が出てくるところがカラフルでよかったです。
演劇部の雰囲気を出す音響の演出が巧妙で、自分が部員になった気持ちになれました。
 
「現実」と「夢」の人生選択を2人の役者と照明を使ってうまく表現していたので内容がすっと頭に入ってきました。
 
 
最後に、東百舌鳥高校さん、本当にお疲れ様でした。
 
枚方なぎさ高校

精華高校レポート

HPF精華高校レポート

全校ワックス太郎版、花子版すごく面白かったです。大好きな作品になりました。話

の大筋はだいたい同じで、小ネタなどが男女で少しずつ違う。しっかり者の班長相川、

気が短い飯野、飯野の幼馴染で気の優しい上田、ちょっと変なやつ、江川、どこか鼻

につく転校生の大宅。太郎版も花子版も人物の役割は同じなのに、男女でこんなに違

う。空気、反応、そしてその違いがラストも変え、その違いは本当に面白い。そして

この違いの面白さは役者のナチュラルな演技があってこその面白さだ。例えば江川は

変人だったが、決して非日常的ではなく「あー、いるいる! こういう人! 」という

かんじなのだ。変人を演じる時はぶっ飛んだことをしがち。だからこの江川には正直

唸りました。そして配役も素晴らしい。ぴったりはまっていました。

素敵な上演でした。ありがとうございました!

咲くやこの花高校 足達菜野

枚方なぎさ高校『人体模型の夜』

7月24日、シアトリカル應典院にて枚方なぎさ高校の「人体模型の夜」を観させていただきました。

人体模型に触れることをきっかけに場面転換がされ、そこから様々な話が繰り広げられる演出の仕方は本当に素晴らしかったです。ボールが大きくなっていく工夫は飽きずに観る事ができ、さらにおもしろさも加わり見ていて笑ってしまいました。全体的にテンポが崩れる事なく会話がスムーズに進行されていて、聴き取りやすく、さすがなぎさ高校さんだなと感じました。照明では、開演までの緑色の照明の色がとても心地よく、魅入ってしまいました。しかも、それを1年生がされていると言う事にとても驚きました。カーテンコールでの青、緑、ピンクを混合させた色の影も本当に綺麗で勉強になりました。音響では、「セルフィネの血」の場面で民族歌謡のような曲を使っていてセルフィネ島が南国の島のような風に感じられ、曲がとても合っていました。ハーリティがお祈りをする場面での奇妙さも、その音で一層引き立たせられていてリアルにゾッとして怖くさせられました。3年生が一人で1.2年生を引っ張って行かれているのが演技からもとても伝わりました。ですが、2年生の演技力がも素晴らしく女役の方の難しい長ゼリフの時にも表情が豊かで、キャラがちゃんとそこに生きていて観ていて長ゼリフでもあきさせないところに感激しました。さらに、1年生がまだ入部して数ヶ月なのですがそれを思わせない演技力で驚きました。

最後に、枚方なぎさ高校の皆さん本当にお疲れ様でした。

淀川工科高校

追手門高校さん「オイル」観劇レポート


今年で坂本先生が引退なさり、OG・OBの方が参加されるということで、どのように出演されるのか数日前からとてもわくわくしながら考えていました。

そうして今日トリプルキャストと聞き、現役の方とOG・OBの方が混合して公演なさると知ってまたわくわくが大きくなり、とても楽しみでした。

野田秀樹さんの作品ということもあり、少し難しいのかな?とも思っていたのですがそんなことは無く、ポンポンとテンポよく場面が変わり、ファイルが飛び出してきたり、さつまいもが客席に飛んできたり、飽きることなく観ることができました。

原爆や戦争というテーマは私の年代にとっては体験したことがなく重いと感じることもあるかもしれませんが、富士さんが劇中で「人はいつか忘れてしまう」と言っていた通り人はどんなに悲しく忘れてはならないことも時が経てば記憶は薄れていき忘れてしまいます。
だから改めて原爆や戦争に対する思いを見つめ直し忘れないようにすることが大事だな、と思いました。

ファイルやカサを使ったダイナミックな演出もとても凄かったのですが、私が本当にすごいな、と感じたのは集団演技です。

多くの人数で1人1人様々に大きい声を出したり、ほかの人が話しているときも表情を崩さず、今初めてその出来事が起きたような新鮮な感情による表情がとても素敵でした。
私も見習いたいと思います!

衣装では細かいところまでこだわっていらっしゃって、ヨナレヲセヌヒトさん達の衣装もとても可愛く個人的にすごくお気に入りでした!

あっという間の2時間、本当に観ることができて良かったです。
OG・OBの皆様の良さも、現役の皆様の良さもたくさん感じられる素晴らしい公演でした。

追手門学院高校演劇部の皆様、お疲れさまでした!!

担当・金蘭会高校(片岡 紗江)

Fw: HPFレポート

大阪信愛女学院HPF感想

大阪市咲くやこの花高等学校 鷲見肇

照明がついて、僕たち目に飛び込んできたのは、普段の高校生活そのものだった。授業が始まる前の喧騒や、たわいのない会話。見ていて「僕たちも、いつもこんな感じだよなー。」と、思ってしまうほど日常の描写が上手だった。

そして、照明も綺麗だった。特に、学校中の人達が舞花の悪口を言う場面での照明が印象的だった。

ピンクと緑の照明は、妖しげな雰囲気を醸し出していて、高校生活の闇を表しているかのようだった。

ただ、僕が思ったのはストーリーにもっと枝葉をつけてもよかったのではないか?と、言うことだ。

恋愛だけで60分やると、さすがに話の先が読めてしまうので、もっとあずさや、隼人の身の回りの人達の恋模様も描いたらより面白くなるのではないかな?と、思った。

とは言うものの、改めて高校演劇の楽しさに触れることができ、良い観劇になったと思います。

7月23日 ウイングフィールド 大阪女学院「サイゴの夏休み」を観劇して

遅くなってすみません。大阪女学院高校さんの演劇
「サイゴの夏休み」を見させていただきました。

 同じ舞台上なのに、少し段差をつけて、照明を工夫して違う場所に見せていたのが凄いと思いました。一つの場所が色んな場所に変わっていて、こんな演出もあるんだと関心しました。

 この作品のキャラクターは「小学生」役や「店員」役としっかりとした名前がついていない事にも驚きました。なぜキャストに名前を付けなかったのだろうと思いましたが、演じられた方々のキャラクターらしさは素晴らしかったです。劇中でおばさんと呼ばれていた役の方や小学生役の方がしっかりと年齢に合っていましたし全体的に見ても、幅広い年齢層なのに、それぞれの役がピッタリとはまって演じられていたので、物語に強く引き込まれました。あゆみちゃんは何をしたかったのかな?と考えてしまいました。

 小学生と高校生が登場しますが、携帯の古さで、小学生は高校生の自分の過去だと分かりやすく伝わりました。時代に応じた小道具の使いかたなど、細かい点も工夫されていると思いました。

 今の自分が客観的に過去の自分を見ている感じで昔を思いだしている演出と、今の自分が日記を読んでいるのに過去の自分とリンクしているのが凄いと思いました。過去の自分と今の自分がバシッと目が合っていたのに、違う場所と時間にいたのが、何であんな風に見せられるのか不思議だった。凄いと思いました。

 小学生役の、猫のまねがものすごく上手かった!最初、小学生になってしまった猫かなと思ったくらいです。部屋を荒らすシーンの迫力もすごかった!
 猫の声も部員の方が生で演じていて、驚きました。本物の猫の声かと思うくらいでした。
 皆さん、物語を通しての表情の変化やマイムなども自分と同い年には見えない位凄く上手で、驚きました。

 小学生役のエキストラと高校生役のエキストラは同じ人なのかな?と思いましたが、違う人なのか…?エキストラが多すぎて、誰がメインで誰を重点的に見るべきなのか少し迷ってしまったり、暗転が多いのと、明点してからなかなかキャストが出てこない時が何回かあったのは気になってしまいましたが、言葉に出来ない位感動して、涙が止まらなかったです。とてもよい勉強になりました。

まとまりのないレポートですみません。
大阪女学院のみなさん、ありがとうございました。お疲れ様でした。

担当 堺西高校演劇部一同

東百舌鳥高校の者です。講評です。

全体の感想としては、役者の一人一人が役にとても入っているのが、感じられました。

お話も全体的にシリアスな感じで、ずっとシリアスなら観るのも疲れて来る所ですが、合間にダンスや時報のシーンがあって、時間が経つのも忘れてスムーズに観ることが出来ました。

それと前説がとても面白かったです!

前説をしている役者もすごいのです

が、この演出を思いついた演出の方も

すごいなと思いました。

照明は傘を使ったダンスの場面がとても素晴らしかったです!照明の使い方がいろいろ工夫されていて、手の凝った演出だと思いました。

工芸高校の皆さん、お疲れ様でした!

東百舌鳥高校 大谷一駿