大阪教育センター附属高校 観劇レポート

720日の日曜日、ウイングフィールドにて大阪教育センター附属高校さんの『LINKSA woman novelist side〜』を観させていただきました。

私は、自校で、音響チーフをしておりますので、音響について触れます。

私は、今までは、先輩方の教えを受け継いで、歌詞がない曲しか、劇中で流さないという固定観念にとらわれておりました。しかし、このお芝居を観させていただき、歌詞がある曲を使うのもアリだなと、考えが変わりました。一つ目の教室でのお芝居の盛り上がるところで、いきものがかりの『コイスルオトメ』などのラブソングの歌詞の意味が、お芝居にマッチしており、とてもいいなと思いました。INの位置も、とてもよかったと思います。私の学校でも、参考にしようと思います。

 

次に、役者さんについて触れます。

引きこもりの役をしていた方が、とても光っていたと思います。引きこもりって、演じるのがとても難しいと思います。感情の起伏が激しいのにも関わらず、うまく演じていたのが、すごいと思いました。

 

最後に、全体のことについてです。

一つのお芝居の中に、二つのお話を組み込むというのは、私の中では、とても新鮮に感じました。一人二役は、大変だったと思いますが、よく演じ分けをされており、良かったと思います。

 

大阪教育センター附属高校さんのみなさん、お疲れ様でした。ありがとうございました。

 

 

千里高校 観劇レポート

全体としてめりはりが効いたお芝居で、とても楽しませていただきました。笑わせる場面ではしっかりと面白く、切ない場面ではきっちり登場人物の思いを表現されていたと思います。個人の役の作り込みをしっかりなさっているからだと思うのですが、誰か一人新しく登場する度に舞台の温度、空気感ががらりと変わって、惹き付けられました。とても力のある役作りをされているなあと思います。声量、動きのキレが良く、とても勉強になりました。

そして、カンパネルラとジョバンニが最後に会話するシーンがとても好きです。表情の演技が繊細で、二人のそれぞれの葛藤、お互いへの感情が伝わってきました。いつも自己犠牲を選ぶやさしくて正しいカムパネルラが、ザネリを庇って死んでしまった後に見せた迷い、哀しむ表情と「僕たちはどこにだって行ける」と言った時の晴れやかさを感じさせる表情が、深く印象に残っています。

また、大道具のクオリティがとても高いと感じました。暗転後、次の場面で学校の黒板を裏返すと駅の壁になっていたところは驚きました。ウイングのスペースでもこれだけの大道具をつかい、多彩な表現ができるということに気付かされました。歌、ダンスの挿入や照明・音響の入り方など、演出も斬新で目から鱗でした。ジョバンニが銀河へと旅立つ列車に手を伸ばす場面は、強い光と影のコントラストが印象的で、ハッとさせられる一場面でした。返事の仕方で生徒の個性がわかったり、動きがなくなりがちな場面で顧問の先生が後ろでパントマイムをされている(すごく面白かったです)など、細かいところまで工夫を感じました。

鑑賞後も、さわやかな感覚と、しみじみと考えさせられる気持が混ざりあい、充実したお芝居を見せて頂いたな、と思いました。ありがとうございました。

咲くやこの花高校「作…柵…越えられない」を観劇して

7月30日、ウィングフィールド咲くやこの花高校さんの「作…柵…越えられない」を観劇させていただきました。

作家の小説の中の世界を二分割して見せていく見せ方は新鮮で、どんどん噛み合っていく世界、そして現実で火事になると紙の中の世界も燃えていくという世界観は見ていてとてもハラハラしました。

各キャラクター達皆キャラが立っていて、助手さんのドス黒いてへぺろや探偵に対しての手厳しいツッコミ、小説家さんの「生まれなァい」、「僕はブタじゃなァい!」などジワジワくる笑いがありました。

助手さんのパンチ音、おならの音など役者さんと息が合わないと出来ないような効果音が全てタイミングバッチリでとても練習なさったのだろうなと思いました

咲くやこの花高校の皆さん、お疲れ様でした。

大谷高校「飛び人~とびびと~」を観劇して

7月29日はメイシアターにて、大谷高校さんによる「飛び人~とびびと~」を観劇させていただきました。

大谷高校さんの観劇後は、役者さん達の元気いっぱいさに引っ張られいつもすごく元気をいただくので、今年もこの日をとても楽しみにしていました。

各役者さんの技術の高さはもちろんのこと、無駄のない台詞や動きなど本当に全ての役者さんが息ぴったりで、とてもよく綜合されており、沢山稽古をされていることが伝わってきました。
また、テンポも大変良く、全く飽きることなく興奮したままあっという間に60分は過ぎていきました。

加えて、ステージエンジェルズの可愛らしさったら!前説から客出しの最後の最後まで小さな体をひらひらと動かしている天使たちが可愛くて仕方がなかったです。
ステージエンジェルズのお一人がお客様をお手洗いにご案内している際や客出し後楽屋に捌ける際まで、役に入ったまま演技しているのにとても感動しました!中学生とは思えません、感服です。
また、今年も出演されていた俳優さんはゲネプロと本番で台詞が違い、一度観させていただいた後の私達も、本番とても楽しませていただきました。

長くなりましたが、大谷さん、ゲネプロ本番ともに、今年も楽しい幸せな時間をありがとうございました!
次回公演も楽しみにしております!

関西創価高校  2年 宮田萌

金蘭会高校 「キレイ-神様と待ち合わせした女-」を観劇して

7月28日、シアトリカル應典院で金蘭会高校さんの「キレイ-神様と待ち合わせした女-」を観劇させていただきました。

金蘭さんの公演は何度か観たことがあり、とても大好きな高校さんの1つです。

今回は、どんな演出で私たちを楽しませてくれるのだろうと、公演前からワクワク、ドキドキしていました。

観終えた直後、私が思ったのは「さすがやな」です。

創りこまれ、ストレートに伝わってくるセリフ。

キレイな歌声、キレイに揃ったダンス。

テンポ良く飛び交うセリフについてくる動き。

練習量の多さを感じました。

 

テーマは「戦争」

そのような重いテーマに入り込んでくる笑い。

たくさん笑い、たくさん考えさせられました。

ストロボを使い、逃げ惑う人々を表す演出がすばらしかったです。

真剣に演技しているキャストの皆さん、息の合った音響・照明さんに心を奪われ、あっという間の2時間15分でした。

 

金蘭会高校演劇部の皆さん、本当にお疲れ様でした!

 

担当:追手門学院高校 森口珠美

堺西高校 『~夏空の光~』 観劇レポート

今回は堺西高校の~夏空の光~を見させて頂きました。

最初の前説がもう劇の中で新しいなぁと思いながら見てました。
そして、

一人一人の役がとても個性的で本当に面白くて笑顔になりました。
でもその中で父娘の自然な会話が一番ひきつけられました。
暗転がとても少なく集中力が続き劇を見れました。
1.2年生しかいない中であんなに面白い劇を見させていただき本当によかったです。
これからはもっと基礎練習を重ねてがんばって欲しいです。

最後に素晴らしい劇を見せていただきありがとうございました。

北摂つばさ高校 小山桃佳

関西大学第一高等学校 『これからの私』を観劇して

7月27日、ウイングフィールドにて、関西大学第一高等学校さんの『これからの私』を観劇させていただきました。

 全体的にコミカルでテンポがよく、話に引き込まれる感じがして、とても楽しいお芝居でした。宿題がなかなかできなくて逃げ出したい気持ちや、心にもないことを作文に書いた時のむずかゆさなど、高校生のリアルな感情に強く共感しました。最後の場面では、生活指導の先生が訪ねてきたらどうなってしまうんだろう、と続きが気になり、余韻の残る展開でした。

 役者の方については、それぞれの個性が際立っていて素敵でした。皆さん滑舌が良く、どれだけ感情が高ぶっていても、何を喋っているのかはっきり分かるのが、本当に凄いと思いました。特に、アシスタント役の方が、怒りをあらわにして突っかかっていくところなどは真に迫っていて、見入ってしまいました。音響を控えめにされていたぶん、台詞に集中することができて、非常に良かったです。

 暗転の間に移動して、役者さんが客席から登場された場面では、とても驚きました!そういう演出を考えたことはなかったので、今後参考にさせていただこうと思いました。

 たったお二人なのに、舞台を大きく使い、早着替えや照明の色の微妙な使い分けでどんどん場面を転換していて、工夫に溢れた舞台でした。きっと本番までにたくさんの話し合いを重ねてこられたのだと思います。私たちの学校も人数が少ないので、お互いに、アイデアと工夫でいいお芝居を作っていけたらと思います。良い刺激をありがとうございました。

大阪府教育センター附属高等学校 (大原 友鴻・比嘉 良銘)